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自動車整備士の将来性を考える

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電気自動車やハイブリッド車の普及により自動車業界も大きな時代の波が来ています。ここでは、そうした流れの中で自動車整備士として、今後どこに注目しどう行動すべきなのかについて解説します。

自動車業界の課題と新しい波

自家用車の減少と市場拡大策

2022年に自動車検査情報協会が集計したデータによると、自家用自動車の世帯当たり普及台数は2015年3月末1.069台だったのが年々減少し、2022年3月末時点では1.032台でした。このことから自動車を所有する家庭が徐々に減っていることがわかります。

自動車の生産・販売台数が落ち込めば、将来の自動車業界全体の先行き不安につながります。そのため、打開策として新興国の販路拡大や自動運転車、MaaSなど新しい移動手段の構築、環境問題に配慮した電気・ハイブリッド車の普及を進めています。

参照元:自動車検査情報協会「自家用乗用車(登録車と軽自動車)の世帯当たり普及台数 P.1」[PDF](https://www.airia.or.jp/publish/file/r5c6pv000000vbzq-att/kenbetsu2021.pdf

自動車開発エンジニアの不足

自動車生産台数の鈍化も予測される中で自動車業界は人員が余ってしまっているかというと、全くその逆で人手不足が懸念されています。自動車の開発には専門的知識が必要ですが、少子高齢化の影響で若手のエンジニアが不足しているのです。

特に急速に普及している電気・ハイブリッド車や AI自動運転車には高度な電子制御技術が必要です。そのため、IT人材の育成・確保が急務とされており、政府の検討課題の一つにもなっています。

参照元:経済産業省「自動走行IT人材戦略」(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/jido_soko/jinzai_senryaku/pdf/2018_001_00.pdf

自動車整備士の現状と将来性

引く手あまたの状況が続く自動車整備士

日本自動車整備振興会連合会が2022年に行った自動車特定整備業実態調査によると、2022年の整備士の数は331,681人でした。前年度より2,638人(0.8%)減少しており、整備要員数に対する整備士数の割合は83%です。

このことから自動車の開発エンジニアと同様に人手不足であることがわかります。過去5年間の推移をみても減少傾向が続いており、引く手あまたの状況は今後も続くことが予想されます。

参照元:日本自動車整備振興会連合会「令和4年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について P.5」(https://www.jaspa.or.jp/Portals/0/resources/jaspahp/member/data/pdf/R04jittaityousa.pdf

国も取り組む自動車整備士の人材確保・育成

2023年に自動車整備業の有効求人倍率は4.55になるなど自動車整備士の人材不足は深刻化しており国も動きはじめました。国土交通省では自動車整備士が不足している状況を踏まえ、人材確保・育成のためのさまざまな活動を実施しています。その内容は以下のとおりです。

人材確保

人材育成

参照元:国土交通省「自動車整備要員の人材確保・育成について」(https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk9_000018.html

参照元:国土交通省・報道資料[令和5年3月31日](https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000300.html

自動車整備士業界の今後

労働環境は改善の方向へ

自動車整備士の仕事は「3K(キツイ・汚い・危険)」の一つといわれています。このまま整備士の人手不足が続くことになれば、一人あたりの仕事量も増え、長時間労働も懸念されるでしょう。

しかしながら、国が自動車整備士の人材確保・育成に動き出したことから、今後は労働環境の改善が期待できます。2014年に国土交通省と協力して「自動車整備人材確保・育成推進協議会」が発足しました。

そこでは自動車整備士の労働環境や待遇の向上に取り組んでいます。今後、国土交通省の人材確保・育成のさまざまな取り組みとリンクすることで厳しい労働環境は改善が期待できるでしょう。

自動車整備士が今後すべきこと

自動車整備士を取り巻く環境は今後ますます変化することが考えられます。電気自動車やハイブリッド車の普及に伴い、これまで要求されなかった新しい技術や知識が必要になることもその一つです。

したがって自動車整備士の資格を取得すればよいわけではなく、時代の流れに沿った柔軟な対応をしていかなければなりません。そのためには電気制御やIT技術の習得、大手自動車関連企業の技術・知識には注目すべきです。

人材不足の状況はしばらく続くことが予想されるため、自動車整備士の基礎スキルの上に先を見越した専門的な技術・知識を身につけておけば、将来を心配することもなくなるでしょう。

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群馬トヨペットは前橋市に本社を置く、「社員満足」「顧客満足」を追求するトヨタ系自動車ディーラーです。トヨタの先進的な技術や豊富なネットワークを持ちながら、地域に根付いたサービスを提供しています。また、自動車整備士の労働環境の向上に力を入れ、若手整備士の育成を目指しています。